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もう一本の伊東屋「手帳用シャープ」(便宜上こちらは以下「黒軸」、前回紹介した手帳用シャープは「ステンレス軸」と略記します)は、ここ最近発売されたものと思われるのですが、知らないうちにいつの間にか出ており、はたしてこれが新製品なのか期間限定品なのかもよく分かりません。伊東屋のオンラインショップサイトで検索しても見つからないようです。

この「黒軸」は前回言及したように、幾つかの点で「ステンレス軸」における問題点を改善しています。まず軸の細さですが、「黒軸」の方は手帳用鉛筆に近い太さになっており、手帳に収納しやすくなっています。実は「ステンレス軸」の方は手帳の鉛筆スペースより若干太くなっており、入れるのにも何度か出し入れして穴を拡げる必要がありました。おそらく、材質上細くするのが難しかったのかも知れません。「黒軸」の方は真鍮製と思われ、軸も薄く作られています。

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手帳用シャープペンといえば、細長くてどこか頼りなさそうなフォルムだったり、ビジネス向けのデザインのものが多かったりで、個人的にはあまり食指が動かないものばかりです。ただ、この伊東屋オリジナルの「手帳用シャープ」は、手帳向けの細い軸ではあるものの、ローレット加工のグリップやステンレスの軸が製図用シャープを思わせるデザインで、例外的に私の好きな手帳用のシャープペンです。

なつかしのおもちゃ箱のような…今でも大好きな1本です。

ぺんてる「J・GRIP」

0.9mmの太芯シャープとして、本来の速記というよりも、走り書きや強い筆圧の人向けとして定評のあるプラチナ萬年筆のプレスマン。この度、37年目にして初めて「日本でのシャープペン誕生100周年に合わせて」「機能向上し」リニューアルするとのことで、早速購入してみることにしました。ただ気になったのが、プレスリリースにある「改善点」の「芯を出す時のノック音を大幅に低減。さらにノック圧を軽くする事によりスピーディで軽快な芯出しを実現しました」というくだり。これはもしかして…と思ったのです。

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ご存知、昨年11月に発売された「芯が折れない」機構のシャープペンシルです。その気合が入った機構に関しては、何よりまずゼブラのサイトを見ていただくのが1番良いかと思いますし、ここでメーカーサイトと同じようなことを縷々説明することもないでしょう。ここでは主に、メーカーサイトとはちょっと違った話と、使ってみて個人的に感じたことを中心に書きたいと思います。