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- 投稿者: isu
- カテゴリ: シャープペン
- 公開日:2015年6月14日
0.9mmの太芯シャープとして、本来の速記というよりも、走り書きや強い筆圧の人向けとして定評のあるプラチナ萬年筆のプレスマン。この度、37年目にして初めて「日本でのシャープペン誕生100周年に合わせて」「機能向上し」リニューアルするとのことで、早速購入してみることにしました。ただ気になったのが、プレスリリースにある「改善点」の「芯を出す時のノック音を大幅に低減。さらにノック圧を軽くする事によりスピーディで軽快な芯出しを実現しました」というくだり。これはもしかして…と思ったのです。
外見ですが、ご覧になって分かるように、軸にあるロゴが変わっている以外は特に違いはないようです。新しい方が若干ノックボタンが出ているかなと思いますが、さほど気になる違いではありません。
問題の中身ですが、ここが大幅に変わった点。例の「改善点」を見た時、「あ、これはついに樹脂チャックに変わったな」と思ったのですが、案の定、従来の金属チャックから樹脂チャックに変更されていました。この点は明らかにコストダウンといえるかもしれません。確かに、改善点とされている「ノック音の低減」や「ノック圧の軽さ」などは、従来品と比べてそれについては認められるのですが、これは「改善点」と言ってしまうならまあそうは言えなくはない位のもので、逆に「ノックし応えがない」と思う方もいるんじゃないかなぁとは思います(私がそうなのですが)。このあたりは好みの問題といえるでしょう。
ちなみに金属チャックから樹脂チャックになると芯の保持が弱まるのではないのかと思うかも知れませんが、少し試した限りでは、かなり力を入れて先端を押せば樹脂チャックの方は確かに芯が潜るのですが、実際の筆記ではまず芯が潜ることはないかと思います。もちろん、長い間使う内に耐久性や劣化で芯の保持に違いが出てくる恐れもありますが、これも今のところは判断できません。
また、改善点では「意図しない芯スライドの防止」とありますが、これはクッションのバネが短くなって、スライドのストロークが短くなっていることを意味しています。従来品に使い慣れている人の中には、クッションが途中で止まることに違和感を覚える人もいるかもしれません。
今のところはどこの文房具店でも新旧のプレスマンが混在して置かれている状態ですので、それぞれ実際に手にとってみて、自分の好みに合う方を選んでみるのがよいでしょう。従来品の方が良いかなと思ったら、万一紛失した場合を考えて、複数本買い貯めしておく必要があるかもしれません。
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