カミオジャパン「2 LINES PEN」 ペン先拡大

頭からペン先が2つ、人呼んで双頭式と呼ぶそうです。

右側に黒ペン、左側に赤ペン、そんなペンがあったら便利だよなぁ~と頭の中では考えても、冷静に考えてみると困ったことがいろいろ出てしまいそうで、せっかくのアイデアを心にしまい込んでしまうのが人間の自制心というものではないでしょうか。しかし、世の中変な…いや、おもしろいことを考える人はたくさんいるのでありまして、そんな頭の中の怪物を形にしてしまったメーカーさんも1社や2社ではないのです。

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たまたま見たプラチナ万年筆のサイトで見つけたシャープペンシルです。飾り気もないステンレスボディに、気の利いた商品名もシリーズ名もなく、商品名=品番(MMB-2000N)というまず売る気が感じられないような地味さ。製品仕様を見ても、特に変わった機構というのもないようです。「商品一覧」の中でも、この地味さが異質な感じを与えています。値段も2,000円と若干高めです。ここまで来ると逆に気になってしまって、どうしても手にとってみたくなるのですが、どう考えても店頭ではまず見つからないでしょうから、通販で購入しました。

手にとって見ると…特徴らしき特徴が特にないというか、でも何かいじってみたくなる、そんな感じのシャープペンシルです。重量は18.4gで、重すぎず「質感のある重さ」とでも言えばいいのでしょうか。長さは13センチですから、短めで手に収まるサイズです。

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特徴らしき点といえば、このMMB-2000N、似た系統のステンレス軸シャープと比べて、軸の先の方までグリップが比較的太いという点です。他のステンレス軸シャープを見ると、軸のグリップ溝が始まるあたりからなだらかに先端に向かって細くなっていくのですが、MMB-2000Nはグリップ溝の中間辺りからようやく細くなり始めて、さらに口金に段差を付けて急激に細くしている設計です。このため、他のステンレス軸シャープと比べてグリップ部分は太めになっています。個人的にはこの太さが丁度よくて気に入っています。

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分解してみるとこんな感じです。機構は金属製でしっかりした作りです。チャックが小さいため、ノック音も抑えられています。これで2,000円はなかなかお得かと思います。

 

木のシャープペン、いいですよね…。

BezelとMACINARI 全体

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もう一本の伊東屋「手帳用シャープ」(便宜上こちらは以下「黒軸」、前回紹介した手帳用シャープは「ステンレス軸」と略記します)は、ここ最近発売されたものと思われるのですが、知らないうちにいつの間にか出ており、はたしてこれが新製品なのか期間限定品なのかもよく分かりません。伊東屋のオンラインショップサイトで検索しても見つからないようです。

この「黒軸」は前回言及したように、幾つかの点で「ステンレス軸」における問題点を改善しています。まず軸の細さですが、「黒軸」の方は手帳用鉛筆に近い太さになっており、手帳に収納しやすくなっています。実は「ステンレス軸」の方は手帳の鉛筆スペースより若干太くなっており、入れるのにも何度か出し入れして穴を拡げる必要がありました。おそらく、材質上細くするのが難しかったのかも知れません。「黒軸」の方は真鍮製と思われ、軸も薄く作られています。

各社0.5mmと0.7mmがそろったので書き比べてみました。

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