木のシャープペン、いいですよね…。

BezelとMACINARI 全体

旭山動物園でおなじみ北海道旭川市から華麗に登場したMACINARIもいつのまにか見かけなくなり、やっぱり木のシャープペンは難しいのかなと思っていたら、札幌駅の地下歩行空間で似たような雰囲気のシャープペンがいくつか売ってるのを見かけてびっくりしたのが去年の夏頃の話でした。仕事帰りにでもじっくり見て買おうかなと思ったのですがすっかり忘れてしまいまして、次の日にはお店の姿がなく…すっかり買い時を逃してしまったのです。

しかし巡り会うチャンスは残っていたらしく、函館に里帰りした時にふと立ち寄ったお店で偶然見つけたのが真ん中のBezelでした。お値段2400円(税抜)。MACINARIとなんとなく似てるような、ちょっと違うような…そんな感触を覚えつつしばらく使ってみました。

BezelとMACINARI 先端部

芯は0.5mmで先端パイプはコーン状と、よくあるスライドパイプでスライドスリーブな感じです。ちょっと飛び出して見えるのはご愛敬というところで、使ってる分にはそんなには気にならないかな…。どちらも先端部がしっかり固定されていて分解できないのは残念なところですが、そこは金属をなるべく使わないという理想において耐久性を考えた結果なのかもしれません。音を聞くとBezelはパチッと金属チャックっぽい音がします。他の2本も金属チャックっぽい響きはありますが、音だけではちょっと判断しにくいところです。

軸としてはMACINARIがまっすぐな六角形なのに対し、Bezelは先端に近づくほどほんの少し軸が細くなり、丸みを帯びた六角形になります。常に一定の感覚が得られるのがいいのか、持つ場所によって少しずつ違った感触が味わえるのがいいのか…そこは好みが分かれるところになるでしょう。個人的にはBezelの適度に丸みを帯びた部分のやわらかい感触が好印象でした。太さとしてはMACINARIが約11mm、Bezelが約10.3mm~11mmというところでしょうか。個人的には太軸に含まれるのかなと言いたいところですが、今はこのくらいがごく一般的な太さと感じる人の方が多いのかもしれません。

BezelとMACINARI クリップ

BezelとMACINARI クリップに紙をはさめる

重さは手元のはかりでMACINARIが約8.1g、Bezelが約7.3g、動物ペンが約6.3gと、どれも10g切る軽量級でした。見た目よりはだいぶ軽くて重心もほぼ中心にあり、扱いやすい印象です。ちょっとめずらしいのはクリップで、軸とは別の素材の木製クリップになっています。ゼブラのバインダークリップのような感じでせんたくばさみのように広がるタイプのクリップで、少々の厚みならバチッと止めてくれます。MACINARIのクリップは少し段差がありますが、Bezelのクリップは段差がなくなっていて見た目としてもきれいです。ちょっと細くて弱そうなのが気になるんですけどね…。

BezelとMACINARI ノック部

BezelとMACINARI ノック部分解

ノック部もちょっと変わった形になっていて、片側に木のパーツをはめこむようになっています。MACINARIはそのまま押し込むだけですが、Bezelはパーツを入れた後にノック部と軸の穴に木の棒を通して固定するというちょっと面倒な形になります。消しゴムはありません。ノック部は上から下まで木でできているので触り心地はいい感じで、きれいにできてると思います。 ただ、普通のノック式シャープペンに慣れてるとノックする方向が限られてしまうのは違和感ありますね…。もっと言うと、Bezelはノック部に指が食い込む感じが気になりぐらつきもあって、その上ノックする度にバネがキュッキュッと音を鳴らすという感じで、凝ったことしてる割にはいまいちで扱いにくい印象でした。実用を考えるとノック部まで無理に木製にする必要はなかったようにも思えます。個性的なルックスできれいなんだけどなぁ~。

MACINARIにもBezelにもあるのが軸の横にある点なのですが、何かのマーキングなのでしょうか…。同じような点が打ってあるあたり実は親戚なのかいとこなのか…みたいなことも考えてしまうのですが、どうなのでしょう~。

BezelとMACINARI クリップ部バネ拡大

現在は製造元のくらふと鈴来のオンラインショップ「RINKUL」で購入できます。文教堂系のお店でも取り扱ってることがあるようですが、詳しいことはよくわかりません。Bezel以外にも丸っこい雰囲気のColumnや、四角くてMACINARIに似た雰囲気のEclipseがあり、それぞれボールペンもあるようです。0.3mmや0.7mmが欲しい人もいそうですが、シャープペンは0.5mmのみなのがちょっと惜しいところ。一緒に写ってる動物ペンにもいろいろな種類があって、木製品が好きな人ならツボにはまってしまいそうな~。

ちょっとクセがあるのは気になるけど、 軽くて、しっとりしてて、このシャープペンにしかない独特の感触や扱いやすさはあると思ってます。半端な工芸品とはひと味違うシャープペン、気になった人は手に入るうちに買っておくのがおすすめです。そう、手に入るうちにね…。

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