例の筆入れ以外で「気軽に使う用」のペンケースに入れる筆記具のラインナップを考えていたのですが、全体的になるべく細軸にしたいと思い、今までボールペン枠だった「ボールPentel」を変えてみることにしました。

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10月中頃に入り、だんだんと油性ボールペンのインクが出にくくなってきました。そろそろ低粘度油性ボールペンに切り替える人も多いかもしれません。

この10年ほどの間に各社さまざまな低粘度油性ボールペンを発売していることは、このサイトを見ている方ならば言わなくても知っているでしょうし、実際にいくつかの製品を持っている方もいらっしゃるはず。「普通の油性ボールペン」「水性ボールペン」「ゲルインクボールペン」、そして「低粘度油性ボールペン」と分類しても良いくらいに、たった数年の間に各メーカーが類似の製品を開発、販売していますね。

どこかで見たことあるボールペンが気になりまして…。

新日本カレンダー「kleid The Retro 2」 メモパッドに収めて

 「応用編」とはいささか大げさかも知れませんが、今回は4Cリフィルでミニ3色ボールペンを作る方法です。この方法は、私がオリジナルという訳ではなく、以前、宇田川一美さんから教えていただいたアイディアです。

以前「文房具の魅力」(別冊「暮しの設計」No. 14 、中央公論社、1985年)というムック本を読んでいたら、作家の村松友視氏がKreuzerというメーカーの細いサインペンリフィルを、何も入れずにそのまま原稿執筆で使っているという記事を見つけました。村松氏はさらに3本の指にバンドエイドを巻いて指への負担を軽くしているとのこと。指にいわば使い捨てのグリップをつけるというのもユニークです。

これを読んで、リフィルは本体の軸なしでもそれ自体で筆記具になりうるということに気が付きました。前に書いたBOXYの「ボールペン付き」シャープもその発想と言えるでしょう。