以前「文房具の魅力」(別冊「暮しの設計」No. 14 、中央公論社、1985年)というムック本を読んでいたら、作家の村松友視氏がKreuzerというメーカーの細いサインペンリフィルを、何も入れずにそのまま原稿執筆で使っているという記事を見つけました。村松氏はさらに3本の指にバンドエイドを巻いて指への負担を軽くしているとのこと。指にいわば使い捨てのグリップをつけるというのもユニークです。

これを読んで、リフィルは本体の軸なしでもそれ自体で筆記具になりうるということに気が付きました。前に書いたBOXYの「ボールペン付き」シャープもその発想と言えるでしょう。

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そんな訳で、まずはリフィルだけでも書けそうな太いものを選んで、こんなのを作ってみました。上からラミーのローラーボール、パイロットのフリクションボール、カランダッシュのボールペン替芯です。リフィルには製本テープを巻いただけですが、プラスチックのリフィルでもこれだけでちょっとした高級感が出ます。キャップが付いているリフィルもありますが、ない場合でも、デルフォニックスあたりで売っている鉛筆用の革キャップを使うことができます。これだとキャップを尾部にも差し込めて便利です。高級筆記具は敷居が高いし重量もあって落としたりするのが怖いのでなかなか使いにくいものではありますが、こんな感じでそのリフィルだけを使うというのも、ひとつの方法かもしれませんね。

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