- 詳細
- 投稿者: moonpaste
- カテゴリ: 製図・測定用品
- 公開日:2014年11月03日
15cmの短いカッティング定規というと、無印にもいい定規があるのです。
無印良品「再生PETカッティング定規・スベリ止め付・15cm」。相変わらず商品名長いですね…。長さはコンサイスのHST-150とさほど変わらずで、1cmほど縦が広めというくらいのコンパクトな定規です。正確な価格は忘れてしまいましたが、おそらく300円前後だったと思います。今は30cmバージョンが店頭に並んでるのをよく見ますが、15cm…なくなってしまったのかなぁ~。
目盛の配置は5mm方眼6段と両側ゼロスタートで、よく見ると方眼の線が1cmごとに太くなるというさりげない親切設計も盛り込まれています。パッと見た感じは製図用っぽい堅さがなく、HST-150よりも見慣れた感じに映るかもしれません。1mm間隔の縦目盛も5cmごとに3本配置されていて、HST-150に負けず劣らずのオーバースペックが凝縮されています。ただ、このオーバースペックな縦目盛に慣れるとだんだん手放せなってくるんだよなぁ~。
5cmごとに数字が太くなってるのを読みやすいと見るか、クセがあると見るか…そのあたりは人それぞれでしょう。フォントとしては可もなく不可もなく、普通の数字フォントかなと思います。特徴的なのは縦方向にも上から下からと数字が入ってるところです。定規を横に使うことの方が多いのでちょっと邪魔な感じはしますが、縦に使う人は重宝しそうな…。おもしろいところに数字を配置する遊び心としてもいいなと思います。
「再生PETカッティング定規・スベリ止め付・15cm」というからにはもちろん滑り止めが付いてまして、写真で見るとグレーっぽく色が変わってる部分に滑り止めのシートが貼られています。滑り止めと言ってもべったりゴムで止まるわけではなく、滑り止めシートのザラザラ感で止まってるだけの話なのですが、これが意外とよく効いてくれて手で押さえるとぴたっと止まってくれます。透明度が損なわれる、動かしにくくなる、汚れやすい、はがれると格好悪いというあたりが難点になりますが、比べてみるとけっこうな違いです。定規がずれてしまう現象に悩まされている人には良さそうな…。
カッティングエッジは針金のような円柱状の金属が埋め込まれてます。エッジ全面を覆うように平たく付いている普通のカッティングエッジと比べるとやや手抜き感が漂ってますね…。しかしカッティングエッジの機能は一応果たしてはくれるので、これはこれで悪くないのかなと思います。エッジが丸くなるということは面ではなく点で支える感じになるので、要求する精度やカッターの使い方によってはほんの少し狂いが出てしまうのかもしれません。
厚さはHST-150よりも1mmちょい薄いです。あまり変わらないように見えるのは写真の技術的問題ですね…。しっかりしててコンパクトでスマートなのがいい人はHST-150、少し大きくても薄く親切設計で扱いやすいのがいい人は無印というところでしょうか。滑り止め機能は好きなのですが、少し大きくてペンケースに入れにくいのと、親切設計すぎるところが使ってると邪魔になるのとで、個人的にはHST-150に軍配が上がります。しかしこの無印もけっこういい定規なんですよ…。ただでさえ選択肢がほとんどない15cmの方眼カッティング定規、復活してもいいのになぁ~。
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