前回紹介したとおり、私はシルキー(丸章工業)のBS-170をよく使っているのですが、普段一番使っているものと一番好きなものは、同じ「愛用」という言葉を使うとはいえ若干異なってきます。そんな訳で今回は、「一番使う」わけではないけど「一番好きな」はさみの紹介です。

BS-170によってシルキーの魅力を知ったわけですが、とはいっても、やはり昔の洋はさみ好きとしては、プラスチックのハンドルは何か垢抜けしない印象を抱いていました。しかしシルキーのようなすり合わせや切れ味のよいステンレスのはさみは、当時の技術的な問題もあり、昔の洋はさみにはほとんどなく、切れ味の優れたものが手に入ったとしても、例えば三つ葉のはさみなどは刃先が繊細で、さらに高価ということもあり、普段使いという目的ではどうしても使いにくい。

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そこでいろいろ調べて見つけたのがこのはさみです。ハンドルもステンレス製のシルキーASR-170。もちろん他のシルキー製品同様、合わせも切れ味も優れています。値段は4,000円+税。あくまで個人的にではありますが、これだけ払う価値は十分あると思います。とはいえ、やはり使うのには「高級品」に対する心構えがでてしまい(貧乏性ですね)、オールステンレスで若干重量感がある(とは言っても昔の裁ちばさみ等よりは軽い)のもあるので、どうしても普段は、気軽に使えるBS-170あたりに紙やらスナック菓子の袋やらを切らせている次第…。もっと使う機会を増やしたいんですけどね。

ところでこのはさみ、刃にSilkyのロゴが彫られているのですが、何故か丸章工業のサイトでは取り扱われてはいません。入手できるところも限られており、販売元のよし与工房でのみ購入することができます。Webカタログで商品番号を調べ、フォームで注文する方法ですが、該当のはさみは、Webカタログ325ページに「シルキーはさみ(オールステンレス)商品番号 KN-430」として掲載されています。

なお、この販売元の扱っている商品からも分かるように、このASR-170はキッチン用のはさみとして売られているのですが、もちろん普通に事務用としても使えます。丸章工業のサイトにはシルキーに対するこだわりを紹介するページがあるのですが、ここではキッチン用は「軽い調子」に仕上げるとあるので、その分すり合わせに関しても他に比べて多少軽いかもしれません。

 

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