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- 投稿者: moonpaste
- カテゴリ: シャープペン
- 公開日:2014年11月25日
冬になると筆記具に温度を感じるようになります。
ラバーグリップはあたたかく、金属軸はひんやりと…そう考えると筆記具の違った魅力が見える季節なのかもしれません。
というわけで本日は冷たい金属軸、ゼブラ「M-701」になります。長さ約13.7cm、太さ約9.5mm、重さ約19.7gと、見た目通りの重厚感あふれるシャープペンで、持ってみると予想通りのずっしり感。重心は中心よりちょい前でそこそこ扱いやすいところにあって、書いてみるとけっこうな安定感が味わえます。きりっとした先端部がパイプと一体化しているのがおもしろいところで、もちろん芯が残り少なくなってもパイプが勝手にスライドして引っ込むようなことはありません。筆記具メーカーはやたらと先端パイプをスライドさせたがりますが、勝手に先端がスライドしないのが安定感であり、安心感なのです。
ローレットが刻まれたグリップと軸が一直線になっていて、筆記用シャープペンと製図用シャープペンのいいところを合わせたかのような気持ち良さがあります。ひと昔前には各社からこういう感じのストレートで気持ちのいい金属軸のシャープペンが500円~1000円くらいの価格帯で出ていたのですが、太軸ラバーグリップの流行に押されて姿を消してしまい、太軸ラバーグリップの全盛期が過ぎた現在においてもそんなに多くは出てないような…。そういう流れからなのか「M-701」も国内未発売で…。せっかくいいもの作ってるのに、流行に流されてしまうのはもったいない話ですよね。
見た目は80年代でも誤ってキャップを飲み込んでしまう人のために、ノック部に空気穴が開いてるのがいまどきのシャープペンっぽいところだったりします。ノック部に穴が開いてると指にくい込んでただでさえ重めのノックがますます重く感じてしまうのが難点で…引っかかりはなくスムーズなノック感なのでしばらく使ってるうちに慣れそうな感じではありますが、人によっては気になるところかもしれません。
このM-701、実はインドネシア製でして、よく見るとクリップの上の樹脂部品のところにぐるっと「INDONESIA」と書いてあるのが見えます。インドネシアのゼブラ、インドネシアの輝き。日本人には安っぽいと言われかねない妙にキラキラしたローレットも現地のツボをねらっているのでしょうか…。常夏の国からやってきたシャープペンを冬に使うというのもちょっと不思議な話なんですけどね。
先端部を分解してみると中にはしっかりと金属チャックが収まっています。特徴的なのはこの肉厚感あふれる軸で、思わず肉厚シャープペンでおなじみオート「SP-505AM」と比べたくなってしまうほどです。左にあるのが「M-701」で、右にあるのが「SP-505AM」。筆記用シャープペンなのにこのがっちりした無骨な感じ、精密かつ繊細な製図用シャープペンとはまた違った良さがあると思うのですが、どうでしょう~。
上から順番にゼブラの3桁シリーズ「F-501」「M-510」と、今回の「M-701」。そして先ほどのオート「SP-505AM」です。「M-510」と「M-701」は同じ3桁シリーズだけあって先端部の互換性があります。グリップの大きさもぴったり合わせてくれると良かったのになぁ~。
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