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- 投稿者: isu
- カテゴリ: シャープペン
- 公開日:2015年2月16日
言わずと知れたロングセラーの製図用シャープペンシル、ぺんてるグラフペンシルです。2015年2月現在、現行品のはずですが何故か非常に手に入りづらく、渋谷で探したところ、伊東屋、ロフト、ハンズといった文房具店・売り場では見つけることが出来ませんでした。0.2mm、0.3mm(メカニカグラフ)、0.4mm、0.7mmがすでに廃番となってしまった今、もしかしたら…と気がかりではあります。
上の画像と違い、デフォルトではクリップがついていますが、はっきり言ってこれは「余計なもの」だと思われます。他のシャープペンシルのようにクリップ用のくぼみなどもありませんし、中心から後部にかけて細くなっている軸の形状も、クリップをつけるにはふさわしいデザインとは思えません。実際、以前箱入りで売られていたときは、最初からクリップがついていない状態で箱に入っていました。また、現行品のクリップが付けられた状態を見ると分かるのですが、軸の比較的前の方にクリップが付いているため、手に引っかかって書きづらくなっています(そしてポケットに入れても結構飛び出てしまいます)。本来クリップをつけるところでない(そのまま取り付けると外れやすい)場所につけていることもあって、現行品では痕が付くぐらい、きつく(無理矢理?)クリップを取り付けていますが、慎重に動かせば傷も少なく取り外すことが出来ます。また、一般筆記では製図用のガイドパイプが長い(4mm)と思われるので、400~600番あたりの紙やすりで削って好みの長さにするのも良いかもしれません(画像のガイドパイプは4mm→2.5mmにしています)。
グラフペンシルの特徴というかクセとでも言うべきポイントは、このグリップでしょう。先に向かって細くなっていく形は、強く握ってしまう私としては負担が掛かりにくく持ちやすくて好きな形なのですが、このグリップの細かい溝のため、持っていると溝に沿って親指が滑ってしまいます。私の好きなカステルのTK9400芯ホルダーも似た形状なのですが、溝がグラフペンシルに比べて細かくないのと、グラフペンシルに比べて軸が細く、3本の指の間に隙間ができにくいこともあって滑る心配はありません。このあたりは持ち方を工夫する必要があるようです。製図ではシャープペンシルの軸を回しながら線を引くそうなので、おそらくこのグリップは、その用途を念頭においたものだと思われます。
芯の充填は、通常のシャープペンシルとは違い、単にノックボタンを抜くのではなく、一度尾部の金属パーツを回し外し、その上でノックボタンを引き抜く必要があります。この際に芯硬度の表示窓も一緒に回ってしまうため、金属パーツを取り付け直す際にまた直さなければならないのが面倒です。ちなみに画像のようにノックボタンにマスキングテープを巻くと、筆記の際にノックボタンと軸がカチカチぶつかる音を防ぐことが出来ます。
クリップを取ると約9gと非常に軽く、それでいてチープな感じもしない点は魅力ではありますが、やはりグリップに癖があるのが難点といえるかもしれません。一般筆記としてはGraph1000やスマッシュの方が、個人的には好みかなぁという印象です。
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