ゼブラ社のクリップオンスリムという3色ボールペンを使っています。公式サイトは以下にあります。

 

ZEBRA | ゼブラ株式会社 | クリップ-オン スリム

 - http://www.zebra.co.jp/pro/clipon-slim/index.html

 

「多色ボールペンなのにスリム」「スマートなバインダークリップ」と、差別化を図りづらい3色ボールペンのなかで、ゼブラ社らしい特徴をもったペンです。(話は脱線しますが、かつては文具系ブログで、ゼブラ社のクリップオンマルチにパイロット社のハイテックCコレトのリフィルを入れ替えて、ゲルインクの多色マルチペンに改造する話が話題になったことがあります。このクリップオンスリムでもできるはずです。)

 

使ってみると確かに3色ボールペンなのにスリムです。自分としては、パイロット社の青の色味を気に入っているので、青のリフィルをゼブラ社のそれから変更しようと考えました。

 

ところがそれはうまくいきません。その理由は、ゼブラ社のボールペンのリフィルとパイロット社のボールペンのリフィルが若干違うためです。以下のような関係になっています。

bp-refill-width

上の矢印がゼブラ社のボールペンの幅で、下の矢印がパイロット社のボールペンの幅だと思ってください。赤い部品は、多色ボールペンのノックボタンの先端です。パイロット社の方がボールペン内部の幅が広いために、ノックボタンの突起部分にリフィルを固定しきれないのでした。(この図はかなりオーバーです。

リフィルの互換性 - ボールペンManiax

 - http://ballpointpens.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%AA%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%81%AE%E4%BA%92%E6%8F%9B%E6%80%A7

によりますと、「また3mm径とは言っても厳密にはゼブラやサクラクレパスは2.95mm程度、パイロットは3.1mmと若干の差異があり、キャップ式や単芯ノック式の場合はあまり問題にならないが、多色・多機能軸ではパイプの内径の差できつくて入らなかったり緩くて抜けてしまったりすることがある。」ということだそうです。つまり、ゼブラ社とパイロット社で、内部の幅が約0.15mm異なるというわけです)

 

単色のノック式ボールペンならば、ボールペンのリフィルは加工が簡単です。短いならば使い終わったボールペンのリフィルを切ってつなげて長くしたり、あるいは長いならばある程度使ってインクを少なくしておいて入れ替えたり……、といった具合で、ノックをするときに必要となる出っ張り(「クリンプ」と呼ぶそうです)を作れば、大抵はなんとかなるのでしたが、内部の幅は如何ともしがたいのでした。ペンチで潰せばなんとかなるかな?、と思ってみても、少しの間ならばうまくいきますが、長い間使っていると、潰した部分が90度回転していて、違う色に切り替えた時に「スポッ」と抜けてしまったりします。あまり実用的では無いようでした。

 

そういうことで、青についてもゼブラ社のリフィルのまま使っていました。ところが、ある時にダイソーの3色ボールペンのノックボタンが、クリップオンスリムのそれと全く同じ形であることに気が付きました。両方を分解して比較してみると、全く同じです。しかし一点だけ違いがありました。それは、ダイソーのタイプでは、「パイロット社のボールペンリフィルを使える」のでした。突起部分がゼブラ社の純正のものよりも少し大きいようで、ゼブラ社のリフィルも使えますし、パイロット社のものも使えます。他のメーカーの物も使えるのでした。

 

そこで、ノックボタンだけをクリップオンスリムのものから、ダイソーのノックボタンに入れ替えてみました。その結果、入れ替える前の状態と同様に使えました。リフィルを加工せずにノックボタンを入れ替えることで、パイロット社のリフィルがクリップオンスリムで使えるようになりました。

 

自分がたまたま発見したものは以下のページに紹介されている商品でした。この商品は、かなり昔に販売していたものなので、おそらく現在ではダイソーでの取り扱いはありません。

 

☆86☆ 3色超低粘土油性インクボールペン (あしあと at KIWI ペース♪)

 - http://www.daiso-sangyo.co.jp/blog/kiwi/2011/04/post-79.html

 

しかし、現行の商品でもノックボタンを交換して使えるものがあります。その商品は以下のブログのものと同じです。(一応補足として、ISBNは4 947678 648744で、商品台紙の正面左下に小さく「油性ボールペン 72」と記載されています。ノックボタンの形状から、JetStream 3のノックボタンを連想させますが、このボールペンはリフィルはゼブラ社の多色ボールペン用のSK-0.7芯と同じ長さでした。今のところ、↑のノックボタンではなく、こちらのノックボタンを使っています)

 

超低粘度 ダイソーのレインボー : 100yen*zakka

 - http://goodsshops.exblog.jp/18447685

 

他の多色ボールペンでも、異なる製品の部品を入れ替えて使えるかもしれませんね。ノックボタンを入れ替えることができるとは思っていませんで、盲点でした。

 

コメントを追加

投稿していただいたコメントは管理人の承認後に表示されます。

初めて投稿される方はコメントについてをご一読ください。

以下にあたるコメントは認証されないので気をつけてください。

  • 記事の内容と関係しないもの。
  • 特定の人物・企業への中傷、脅迫行為
  • 荒らし行為
  • 個人情報、企業内の未公開情報
  • 廃番品の購入先に関する質問や譲渡希望のコメント
  • 1対1の私信や、メールアドレスを訊く・SNSフォローの要求


セキュリティコード
更新