パイロット社のデスクボールペン(型番:BDE-15-TBB)のレビューです。画像なしで文字だけです。

 

 

重量・長さなど
  • 重さは11.0g(カタログの値。キャップ有りなのか無しなのか不明ですが、おそらく有りだと思います)
  • 最大径 直径12.7mm(カタログの値)
  • 全長 175mm(カタログの値)

 

重心・外観

重心はすこし前でしょうか。ただ、軽いこともあり、低重心のシャープペンのような感じではないです。

軸はなだらかな流線型。形状は、同じくパイロット社のレックスグリップに似ていますね。

なんとなく、魚の「うなぎ」や「どじょう」を連想させる形です(魚じゃないか・・・)。絵筆のような印象もありますね。通常のボールペンと比べて、およそ2cmから3cmくらい軸は長いです。

ペンを握る部分から、替芯の交換するねじ切りの部分あたりまで少しずつ太くなっていきます。キャップをかぶせると、その部分までがすっぽり覆われます。最大径 12.7mmはそのあたりでしょう。

軸の後方にうつるにつれて、太くなった軸はまたすこしずつ細くなり、最後部にちかいところで、やや太くなります。そして平べったくなる。最後部は丸さはあるものの、ややとんがっています。これがデザイン上のアクセントになっていますね。

平べったくなった最後部に、穴(5mm程度)が空いています。楕円形です。ストラップをつけたり、コードを通したり・・・、という用途を想定しているのかな?

 

パーツ

軸は、以下の3つに分かれます。キャップを除くと、パーツは2つだけです。

  1. キャップ(プラスチック、半透明でグリップ部分まで覆うタイプ。万年筆のキャップやG-3みたいな感じ)
  2. 軸の前部分(先端は金属で、他はプラスチック。金属を使っていても、前述の通り、重さは軽い。)
  3. 軸の後部分(プラスチックのパーツ。)

 

軸の前部分と、軸の後部分の境目に、ほんのすこし段差が1箇所あります。その段差の近くに小さく「PILOT JAPAN」の刻印もあります。両方とも、指で触ればわかるくらいのものです。

替芯の交換は、軸の中央をねじるタイプ。前から不思議に思うのですが、デスクボールペンはこのパターンが多いですね。(通常のキャップ式ボールペンは、軸の中央よりも、ペン先や、軸の後方をねじるタイプが多いです。)

これは想像ですが、デスクボールペンは、万年筆タイプのデスクペンの姉妹品的な製品だから、でしょうか・・・? 軸が前後で2つに分かれるので、強く握って、長い間使った場合には、すこしずつですがヒビが入り、割れそうな気もします。金属のリング状の部品などは全くないので、その点がやや気になりました。プラスチックの軸のパーツは、前後できっちりはまっています。これ以上ないくらいにすばらしい加工精度です。買った段階でグラグラ動いたり等はしていません。

価格が150円と安いので、こわれたときには、再び購入することになりますね。余談ですが、廃番のゼブラのバンカースも中央タイプ、現行品の三菱のもの(型番:SA-150D)はペン先の金属の口金を外すタイプです。自分は持っていませんが、ゼブラの新型のデスクボールペンのフロスは調べたところ、ペン先の金属の口金を外すタイプのようでした。

 

書き味

書き味は軽快。時期が夏に近い時期ということもありますが、軽快そのものです。 キャップ式なので、ノック式や多色ボールペンのような、ペン先のグラつきは全くありません。指でペン先をすこし押してみると、ほんの少しですが、ブレますね。それが書き味に影響することは、まず無いと思いますが。 いわゆる複写伝票などに、筆圧を強くして書くタイプのペンではなくて、ノートやメモなどに軽く書くペンです。

前述の通り、段差はほぼ全く無いので、ペンを立てたり、万年筆のように寝かせたりと、いろいろな角度で書けますね。寝かせると、(0.7mmのボール径だと)書き味は良くないので、太い芯径に換えたほうが良いかも。

グリップはプラスチックなので、軽快に書けますが、長く書くと疲れたり、汗で手が滑ったりするかもしれません。その点では、同じくパイロット社のSUPER-GPや三菱の楽ボなどの100円のラバーグリップタイプのキャップ式ボールペンの方が実用的でしょうか。

100円のラバーグリップタイプのペンと比べると、そういう点が弱点であるものの、「いろいろな握り方に対応している」点は、このペンの良さですね。書き味も自分はこちらのほうが好きですね。ラバーグリップもないので、ペンを布で抜いたりすれば、汚れも取りやすいと思います。

 

キャップの造形

Amazonのレビューに、「キャップが尻軸に止まらない」というものがあります。試すと、一応固定はできるのですが、きっちりとは固定できませんでした。強く振り回したりすると、キャップは外れるかもしれません。

キャップには転がり防止の突起があります。軸に平行な線状のものが1本。約2cm。キャップの内側は、3箇所(120度間隔)、やや厚さが増しています。取り外しはよい塩梅で、力をほとんど入れずにできます。このあたりは、万年筆メーカーであるパイロットの上手なところ。ゲルインクのキャップ式ペンのように、ペン先の乾燥を防ぐ必要もないので、それらと比べると、とても軽い力で取り外せますね。

キャップの先端には、幼児の誤飲対策のためでしょうか?、直径2mmくらいの穴が空いています。ゼブラのニュークリスタルのような感じです。

 

替芯

替芯は、純正のパイロットの他に、三菱、ぺんてる社のものがそのまま使えます。実際に、両社の替芯(SA-7NとBKL-7)に交換してみたところ、パイロット社純正品と同様に使えております。 ボール径も、0.5mm、0.7mm、1.0mmは三社ともにあり、1.2mmはパイロットのみ、1.4mmは三菱のみ、1.6mmはパイロットのみと、いろいろ使えます。幅が広いですね。色も黒赤青の他に緑もあったりしますし、それ以外の替芯も、長さを調節すれば流用できそうです。

面白いことに、ゲルインクのサラサクリップのリフィル(JF-0.5など)も、長さを調節すれば入るようです。ただし、ペンの金属部分の内側に、表面からは見えないのですが、ばねが入っています。前述の通り、パーツの境目からヒビが入りそうな感じもするので、替芯は純正と同規格品を使うほうが無難に思えました。

ジェットストリームのような、加速するような書き味ではないので、その書き味が好きな人には物足りないかもしれません。従来の油性ボールペンの替芯なので。ただし、前からある普通の替芯も、2010年あたりからでしょうか?、「柔らかい書き味」になり、気温の低い冬でも、書き出しから書けるように改良されているように思います。書いてみると、昔の油性ボールペンのイメージとは、ずいぶん違う感じがするはずです。

 

印象

なんとなくですが、このボールペンは、同じくパイロット社の「S3」のシャープペンを連想させます。

 

  1. 軸の後方にうつるにつれて、すこしずつ細くなる形
  2. 重心の位置(やや前)や、重量
  3. 軸の素材がプラスチック(加えて、先端が金属)
  4. 軸の仕上げ方が半透明で、中のパーツがうすく透けて見えるところ
  5. ブレのない軽快な書き味

 

が、両者に共通するところです。S3はカラーバリエーションが豊富ですが、デスクボールペンは、発売当初は黒赤青白の4色ありましたが、黒のみが現行品です。4色販売中のときに、青と白も買っておけばよかったような気もします。

個人的に、三菱のデスクボールペン(型番:SA-150D)よりも気に入っています。

 

  1. 軸が三菱のものよりも太い。自分の好きなちょうど良い太さ。
  2. 使える替芯も幅広い。
  3. 三菱のものは、グリップがかための発泡スチロールのような素材に対して、こちらは、シンプルなプラスチック一体成型

 

という点が、大きな違いです。両者ともいろいろな握り方に対応していますが、比べてみると、パイロットの方が、より幅広く対応している感じがしました。

一方、三菱の長所は、パイロットと比べると、

 

  1. やや高そうに見える外観
  2. キャップが尻軸にきっちりはまる
  3. 替え芯の交換はペン先の口金を外すタイプなので、軸が割れにくそう

 

といった点が挙げられると思います。価格はどちらも同じ150円です。


リンク

最後に、参考になるサイトへのリンクです。

 

  • 『デスクボールペン | 筆記具 | ボールペン | 油性ボールペン | 製品情報 | PILOT』
    http://www.pilot.co.jp/products/pen/ballpen/oil_based/desk_pen/
    パイロット社の製品情報のページです。ページには、重量は記載されていません。重量はWeb総合カタログから引用しました。
  • 『筆記具 [デスクボールペン/ BDE-15] | 受賞対象一覧 | Good Design Award』
    https://www.g-mark.org/award/describe/29041?token=IMv6lVoBJV&locale=ja
    いわゆる「グッドデザイン賞」のサイトです。デスクボールペンは2003年度受賞作品です。
  • 『ZEBRA | ゼブラ株式会社 | フロス』
    http://www.zebra.co.jp/pro/flos/
    ゼブラ社のデスクボールペンです。廃番のバンカースの後継製品です。パイロット社のものよりも価格が高く、重量も重いようです。(三菱のデスクボールペンは、三菱鉛筆のサイトに製品情報のページが見当たりませんので、こちらだけ)


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